2022年夏にハワイ州ハワイ島で出産しました。
今日は、赤ちゃんが生後1か月になるまでの定期検診の様子をお送りします。
なお、他のブロガーさんの体験談を調べたところ、州や小児科によって、ひと月目の検診頻度や、いつ予防接種を案内されるかなど、少し違いがあるようです。
ですので、この記事も体験談の1つとしてお読みいただければと思います。
小児科の検診予約
産婦人科のドクターから、出産のひと月前に「小児科は決めたか?」と尋ねられました。アメリカでは出産前に赤ちゃんの小児科を決めておくと良いそうです。
小児科を決めるために、次のことをしました。
- ドクターに紹介してもらう
- ネットで小児科を検索して、口コミをみる
- 知り合いの日本人ママさんに、お子さんたちがどちらに通われているか尋ねる
夫とは、ネットの口コミが良くて、若手で日系のドクターがいいなあと話していました。
結局、産婦人科のドクターの紹介先ではなく、ネットで評判が良くて、日本人ママさんのお子さんも通われているところを候補に決めました。ネットだけだと心配でしたが、ママさんにも「とても良いドクターだよ」と教えていただいたのが、決め手になりました。
その後、産婦人科のドクターにも伝えたら「いいドクターだよ」と言われて安心しました。
ちなみに、小児科に電話したら「産まれたら予約してね」とのこと。他のブロガーさんの記事にもありましたが、アメリカでは出産後に小児科の予約を取るようです。
【アメリカ体験談】小児科で新生児検診
生後1日目(産後病院)
初めての診察は、出産した病院の小児科医に診てもらいました。
私も夫も病院に泊まっているときに、ドクターが部屋まで来てくれて、部屋で診察しました。
また、看護師さんから、B型肝炎の予防接種を案内されました。「退院後に小児科でも接種できる」と聞きましたが、生後間もないときが一番病気にかかりやすいため、病院ですぐ接種するようお願いしました。
生後1〜2週目検診
入院中に看護師さんから、小児科をすぐに予約するよう言われました。アメリカでは産後すぐに小児科にかかるそうです。
退院して最初の2週間は、3日目、6日目、16日目の3回かかりました。
診察の内容は大まかに以下の通りです。
- 体温、身長、体重、頭囲測定
- 心音、目の動き、聴覚、股関節の動きのチェック
- 問診
問診内容は後述します。
身長測定は、メモリの入ったシートをひいて、赤ちゃんの頭を手で固定して測りました。また、体重測定は、はかりの上に防水シートをひいて、オムツを脱がせて測定しました。赤ちゃんの💩が出てしまったので、かえのオムツセットを持っていってよかったです。(勿論、検診室にもありましたが)
また、体重については、通常、産後数日かけて最大10-12%ほど体重が減り、10-14日でもとに戻ると説明がありました。その後の定期検診では、体重の減り具合と増加率を、要チェックされました。
受付のお姉さんもドクターも「Hi, sweetie!」「Beautiful…」とにっこり声をかけてくれたので、リラックスして診察が受けられました。また、私は英語が拙いので、恥を忍んで「録音していいか」尋ねたら、「Google翻訳を使って質問してくれていいよ!」と。外国人に優しいドクターで安心しました。
1か月検診
診察の内容は大まかに以下の通りです。
- 体温、身長、体重、頭囲測定
- 心音、股関節の動きのチェック
- うつ伏せにして手で頭を支えられるかチェック
- 問診
問診内容は後述します。
体重は、前回の検診で説明があった通り、一度減って、緩やかに増えていました。また、前回16日目の検診から、1日におよそ37gほど増えていたので「いい感じだよ!」と言われました。
アメリカの小児科で尋ねられた問診内容
問診では以下のような内容を尋ねられました。1ヶ月検診の回答と合わせてまとめておきます。
⭐️ 授乳
- How’s feeding?
授乳については後述で詳しく記載します。
⭐️ うんち、おしっこ
- How’s pooping? – Watery. Black and sticky.
- Do you think it’s getting lighter? Because usually, in the beginning, it’s kind of black and sticky and then it gets lighter. – Yes. (💩はだんだん柔らかくなってきていますか?初めは黒くて硬めだけれど、しだいに柔らかくなるんです)
- What color was your poop? – Yellow.
- How many times? – Two or three times a day.
⭐️ 睡眠
- How about what’s the longest she slept for? – Four hours.
- Do you always put her on her back? To sleep? – Yes. (仰向けに寝かせていますか?)
- And nothing that can cover her face? – Yes.
⭐️ おへそ
- How does her umbilical cord? – Drying out. (おへその状態はどうですか?)
⭐️ その他
- Do you guys talk to her? – Yes.
- Do you guys feel like she looks more yellow? – No. (肌の色はより黄色に見える?←過剰に黄色に見えるか確認したかったようです)
- And then you guys have a car seat? – Yes. (アメリカではシートに乗せていないと捕まります)
- You guys are keeping sick people away. If they’re sick, tell them stay home is okay. You can use me as an excuse. To say, my doctor says you have to stay at home. (病気の人から遠ざけてください。医者が病人は家にいろと言っていたと、使ってもらっていいですよ)
- Who does any live with? Mom, dad, who else? – Only two.
- Any smokers? – No.
- Then any firearms. It’s like guns or that kind of stuff. – No.
⭐️ ペット
- Any pets? – We have two dogs.
- Inside or Outside? – Outside.
- They say that kids that grew up with dogs have less allergies and less asthma. So good. Dogs are awesome.
⭐️ 周りに助けてくれる人はいるか
- Do you guys have people that helped you out? Like if you need help? Family, friends here. – Friends.
- Perfect. So it’s like if you guys needed them to watch her for a little bit. They could You could call and they would come to help you.
ドクターから:母乳アドバイス
初回の検診で、ドクターから「映画やTVでは母乳を簡単そうにあげているけれど、実際は難しいんだ。」と言われて、気が楽になりました。
母乳とミルクの混合で1ヶ月間育ててみて、胸の張りもちょうどいいくらいで母乳が軌道に乗ったと感じている反面、ミルクを飲む量が増えたので「母乳量はそこまで増えていないのかもなあ」と思っていて、相談しました。
ドクターが、母乳量を増やすための方法をいくつか教えてくれたので、紹介します。
- 水を沢山飲むこと
- 3、4時間おきに授乳すること
- フェヌグリークが含まれる母乳用クッキーやお茶を試すこと
- 妊婦用のモリンガを摂取すること
母乳量を増やす飲み物・食べ物については、「あやしい・・・」と敬遠していたのですが、アメリカではポピュラーなようなので試してみようと思っています。
モリンガは、調べたところ、取りすぎないように気をつけて服用する必要があるようです。どんな食べ物・飲み物も食べ過ぎは良くないのと同じですね。こちらは今のところ試す予定はありません。
ドクターから:赤ちゃんを落ち着かせる4つの「S」
ドクターから、赤ちゃんを落ち着かせる方法も教えてもらったので、紹介します。
- おくるみ(swaddle)
- 揺らす(sway)
- シューシュー(shush)
- 吸う(suck)
- Did they talk to you guys about the four S’s to calm babies down? So there’s four main things you can do to calm babies down. The first one is swaddle. The next one is sway. The third one is shush. And then the last one is suck. So either pacifier or feeding or putting a hand in their mouth.
シューシュー(shush)は、赤ちゃんの首とお尻を支えて、自分の顔の高さまで持ち上げて、「シュー」と言いながら腰の高さまで下げる動作です。「シューっ、シューっ」とすると泣き止むので驚きました。泣きが激しくなった時に、使っています。
また、おくるみが良いと聞いて、次の検診からはおくるみを持って行くようにしました。検診室で待機する時間がまちまちなので、赤ちゃんがぐずりそうな時はくるんで待っています。
ドクターから:予防接種の案内
2ヶ月目検診から予防接種を進めるために、案内がありました。ドクターから予防接種についてCDCなどいくつかのURLを紹介してもらい、ワクチンはどのような種類があり、なぜ複数回の摂取が必要かなど確認することができました。
予防接種のスケジュールは、CDCのサイトが分かりやすかったです。
また、ハワイ州の幼稚園や保育園、小学校などでは、該当の予防接種をしないと入学ができないようです。(宗教的、身体的事情をのぞき)
日本は予防接種率が高く、私はそもそも予防摂取するために色々と調べるようなことを今までしてこなかったのですが(COVITワクチンとは話が別)、ドクターからワクチンの種類やハワイ州でのルールなど参考リンクを教えてもらうことで、いい勉強になりました。
アメリカの小児科検診で感じたこと
ドクター(男性)からかけられた言葉が印象的でした。
「家事は他の人に任せたらいいんだ。」
「周りに助けてくれる人はいるのかい?友達でもいいんだ。」
家事は他の人に任せたらいいんだ
アメリカでは1日に男性が1時間25分、女性は2時間15分、家事をしているという統計結果があります。小さい時から家事をやらせる文化があるので、男女ともにできて当たり前のようです。そんな背景から、ドクターも「家事は他の人に任せて」と気軽に言ってくれたのだと思います。
わが家の家事は、もともと夫と協力してやっていて、産後に余裕がない時は、ご飯作りや洗濯物などお願いしています。育児もオムツ替えから、授乳、お風呂、爪切り、あやすところまで、楽しんでやってくれるので、二人で育てている実感があります。
周りに助けてくれる友達はいる?
そこまで突っ込んだ質問をされて、驚きました。
個人主義のアメリカで、「友達を頼っていい」というのは意外でした。
ただ、調べてみると、やっぱりアメリカでも「友達から育児を頼まれたら、引き受けるかどうか?」は議論があるようです。
想像力の欠けた頼み方をする人は、どこの国でも距離を置かれるし、引き受ける側なら、自分が嫌にならないようにどこまでならできるか伝えることは、相手と良い関係を続けるために必要なんだと思います。(とはいえ、私はNoと言えない日本人・・・)
今は、夫と二人で子育てできているので、早々に友人に頼る場面はないと思います。ただ、万一の時があれば、預けられる友人が側にいるのは、とても有り難いことだなあと感じています。
コメント