アメリカのスーパーでは、かたまり肉が売られていることが多いです。
実は、低温調理器を使えば、自宅で柔らかくジューシーに仕上げることができます!!
この記事では、低温調理器の使い方から、メリット・デメリット、おすすめの低温調理器まで徹底解説していきます!
低温調理器の効果とは?
低温調理とは、低い温度でじっくりと肉に火を通すことで、肉の繊維を柔らかくして旨味を引き出す調理法です。
肉を柔らかくして旨味を引き出すには、肉に含まれる3つのタンパク質を、低温調理器を使ってうまく変容させます。
肉にはミオシン、アクチン、コラーゲンという3つのタンパク質が含まれており、それぞれに変性する(火が通る)温度が異なります。
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ミオシンは50℃以上で変性する性質があり、変性すると肉に弾力が出て、食べたときに旨味を感じるようになります。
アクチンは66℃以上で変性し、肉の色が変わり、硬くパサパサとした食感になるのが特徴です。
コラーゲンは68℃以上でゼラチン化しますが、60℃の低温調理でゆっくりと変性していきます。コラーゲンは主に硬いスジの部分に含まれており、長時間煮込むとトロトロの食感になります。
低温調理器の使い方
使い方は簡単です。
- 容器にお湯を入れる
- 低温調理器に肉の厚みに対して適切な温度と時間をセットする
- 肉を入れる
- お湯の温度が設定値まで上がると、時間タイマーが自動でスタートする
- 時間になったら調理完了
低温調理器のメリット・デメリット
メリットは次の通りです。
- 分厚い肉を柔らかくできる
- 低温調理器に入れておくだけなので調理が簡単
- 肉は真空状態で火を入れるため、旨味成分が水に溶けることなく食べられる
デメリットは次の通りです。
- 調理に少なくとも2時間以上はかかる
- 肉の厚みに対して適切な温度と時間で調理しないと、肉の中心まで火が通らず殺菌できなくて食中毒のリスクがある
ただし、低温調理器のメーカーが、肉の厚みに対して目安となる温度と調理時間を提示しています。これを守れば食中毒のリスクはかなり低くなるでしょう。
例えば、低温調理器のメーカーで有名なBONIQは、ウェブ上で加熱時間基準表を公開しています。
- 加熱時間基準表 ←クリックするとpdfがダウンロードされます
わたしもこちらの表を目安に、調理することが多いです。
おすすめの低温調理器2つ
低温調理器といえば、ANOVA とBONIQ が人気です。
わが家は夫がAmazonでセール中にANOVAを買ってから、愛用しています。
正直、「わざわざ買う必要ない。」と思っていました。かたまり肉を調理するときはフォークを刺して柔らかくしていましたし、たかが低温調理器で肉の風味が変わるとは思っていなかったからです。
今では、これがなくてはならない存在になっています。すっと噛み切れるジューシーなお肉が自宅でつくれるなんて最高です。しかも、手間がそこまでかからない。
まとめ|低温調理器はアメリカ在住者にこそおすすめ
今回は低温調理器の使い方やメリット・デメリット、おすすめ商品などを紹介しました。
アメリカではかたまり肉がお得に手に入るので、ぜひ低温調理器を使って自宅で柔らかくてジューシーなお肉を楽しんでみてください。
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