この記事では、小学生の間で流行っているプログラミングゲーム ビスケット(Viscuit) の遊び方と注意点を解説します。
ビスケットはゲームをつくって遊べる無料のアプリ。
感覚的にプログラミングを学べます。
- ビスケット(viscuit)の遊び方を簡単に教えて!
- 注意点はあるの?
こんな疑問にお答えします。
大人の筆者が小学生とビスケット(Viscuit) で遊んでみた感想も紹介してます♩
読者はお子さんと一緒にビスケットで遊ばれる大人を想定しています。なので、漢字も使ってまとめています。
- ビスケットを知ったのは2022年に小学生とペア学習したとき。「友達がやっていてボクもやりたい!」と教えてくれました
- 前職はコードを書かない、なんちゃってSE
- 素人に毛が生えたような目線からですが、ビスケットはお子さんが感覚的に遊びながら、実はコンピュータに何をさせるか考える力を鍛えられる、令和時代にぴったりのアプリだと思います!
ビスケットの運営会社
運営会社は合同会社デジタルポケットという日本の会社です。
2015年に設立。社員数は4名!
同社は平成28年度に、総務省の「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業を受託。全国のいくつかの小学校でビスケットを使った実証講座が行われたようです。
つまり、ビスケットは数年前から日本のプログラミング教育の先駆けとなる教材として使われてきた、実績あるソフトなんですね。
小学生に人気のプログラミングゲームを、少数精鋭の日本の会社がつくっているというのは胸が熱くなります。
ビスケットの環境設定
ビスケットは無料で遊べます。
- タブレット・スマホ →アプリをダウンロード
- パソコン →Chromeなどのブラウザで遊べる
▶︎ ブラウザ版はこちらから遊べます
▶︎ アプリ版は下からダウンロードできます
ビスケット
Digital Pocket Limited Liability Company無料posted withアプリーチ
以下は、ビスケットを小学生と遊んでみた筆者の経験から回答します。
- Qパソコンのブラウザだとビスケットで絵を描くときにマウスが使いづらいです。
- A
タブレットかタッチパネル式のパソコンがおすすめです。画面が大きいのと、手で絵が描けるので、遊びやすいと思います。
- Qビスケットが動きません。タブレットのブラウザを使っています。
- A
タブレットで遊ぶときはアプリをダウンロードします。私のペアのお子さんも タブレット のブラウザでは動きませんでした(2022年時点)。アプリからなら問題なく遊べます。
ビスケットの対象年齢
ビスケットは画面上で指を使って絵を描いたり、ドラッグ&ドロップできたりするくらいの年齢であれば遊べます。
体感としては、小学校高学年から中学生まででしょうか。
調べたら、ビスケットの開発者が出版している園児向けの入門書や、ブログで園児のお子さんがビスケットで遊んでいるのも見かけるので、園児や小学校低学年にも遊びやすいんだと思います。
▼園児・小学生向けの入門書▼
ビスケットの遊び方
遊び方を簡単に説明します。
① ゲームをつくる環境を開く
② 絵を描く
③ 絵をゲーム画面に置く
④ メガネを使って絵に動きを1つつける
⑤ メガネを何個も足していき、絵を動かす
⑥ ゲームを保存
一つずつ説明します。
⚠︎ 画像はAndroidスマホのアプリ画面を使っています。
ゲームをつくる環境を開く
アプリをクリックしたらじゆうにつくるをクリックします。
- ちびっこ :ちいさいこども専用の環境
がっこう :学校で使う環境 ⚠︎授業コード必要[追記]現在はボタンなし- じゆうにつくる:じゆうに遊べる環境 ←こちらでOK
絵を描く
ペンのボタンを押すと右の画面が開きます。
指で絵を描きます。
色や線の太さは好みで変えときます。
絵をゲーム画面に置く
絵をゲーム画面(画像では緑色ゾーン)に置きます。
メガネで絵に動きをつける
メガネに絵を置いて動きをつけます。
左のメガネが動作前の状態、右のメガネが動作後の状態を表します。
画面の例でいうと、左のメガネに魚を置いて、右のメガネは左端に魚を置くと、左方向に魚が泳ぎます!
- Q魚を増やしたかったら、メガネでどのように表現しますか?
- A
例えば、左のメガネに魚を一匹置いて、右のメガネに魚を二匹置くと、どんどん増えていきます(下画像)。
メガネを足して絵を動かす
1つのメガネが、1つの動作を表します。
メガネを追加することで、絵を動かすことができます。
- Q「青い魚は赤い魚に追いついたら食べられる」という動きは、メガネでどのように表現できますか?
- A
例えば次のように表現します(下画像)。
①青い魚が左下方向に泳ぐ
②赤い魚も左上方向に、青い魚より速く泳ぐ
③青い魚に赤い魚が追いついたら(交差したら)、青い魚は食べられてしまう
④食べられたマークは一瞬経つと消える
ゲームを保存
- ゲームを保存して退出するときは ランドへ送るボタン→○
- 保存しないで退出するときは ×→◯
保存したゲームはこちらの手順で開きます。
ビスケットで遊ぶときの注意点
遊んでみて注意したいことが2つありました。
- 後からゲームをつくり直したいなら じゆうにつくる 環境を選ぶ
- ゲームと関係ない書き込みをしたり、LINEのIDを書いたりなどしないようお子さんとルールを確認する
後からゲームをつくり直すなら「じゆうにつくる」
後からつくり直したいなら「じゆうにつくる」、操作に慣れるまでは「ちびっこ」を使うのがおすすめ。
環境の条件は以下の通り。
誰でも遊べる | 後から誰でもつくり直せる | |
ちびっこ | ○ | × |
じゆうにつくる | ○ | ○ |
※ちびっこもじゆうにつくるも、作ったゲームは2ヶ月くらいで消える。
※ちびっこは作品を保存したら作り直しできない。
※一方で、じゆうにつくるは自分も他の人もオリジナルのゲームをコピーして編集できる。
ルールを守って使おう!
筆者が他の人のゲームを見たときに、「感想を教えてね」と文字を書き込んで他の子とやり取りしようとしていたり、さらにはLINEのIDを書いて「連絡してね」といったりするような書き込みもありました。
ビスケットの遊ぶ画面にはお子さんたちが見えるように、次の注意書きが書かれています。
ビスケット じゆうにつくる
- 作品へのいたずらや、作品にかんけいのないやりとりはきんしです
- 作品を作った人のばんごうも表示します
- いたずらをする人はかきこめなくします
- わるい作品をみかけたばあいは「みたくない」のボタンをおしてください。みんながおすと、すぐにきえます。
昨今はSNSを使った詐欺がたっくさん増えているので、これはいい機会です。
お子さん自身が巻き込まれないためにも、ルールを守って遊ぶように約束しておきたいです。
余談ですが、今のネット被害ってかなり巧妙。ネット界の若者たちの相談役・コレコレ氏の高校生向け講演会動画をみたら、筆者もネットリテラシーが低かったことに気づきました。大人もリレラシーをあげないと子どもを守れん・・・。
ビスケットのよくある質問
筆者がビスケットで遊んでみて気になったことを調べてまとめました。
- ビスケットのゲームはどこに保存されたの?
- ビスケットの遊び方を学べるおすすめサイトは?
ビスケットのゲームはどこに保存されたの?
保存されたゲームは、下記の手順で確認します。
重要なのは、保存直後に日付フォルダとゲーム番号を控えること!
なぜなら、ゲームは自分のものだけでなく、他の人がつくった全ての作品が、同じフォルダに保存されるから。
例えば、2022/10/01につくった場合、2022-10-01-XXというフォルダがいくつもあるので、自分の作品がどのナンバーに保存されたか控えましょう。
でないと、後から作品を探すのはムリ・・・。
ペンマークをクリックすると、自分も他の人もオリジナルのゲームをコピーして編集できます。
例えば、オリジナルのゲームAがあったら、ペンマークを押すとA’、A”、A”’・・・とコピーされたゲーム環境がつくられます。保存するとオリジナルAをバージョンアップしたA’やA”もできる、という仕組みみたいです。
ビスケットの遊び方を学べるおすすめサイトは?
ビスケットの遊び方を学ぶのにおすすめの方法を紹介します。
- 初心者なら公式サイトのあそび方動画
これをみたらすぐに遊べます◎ - 中級者はユーチューブの解説動画
「ビスケット プログラミング 使い方」で調べます - 上級者は他の人のゲーム編集画面
他の人がつくった神ゲームのメガネの使い方を触って、遊び方を覚えます
他の人のゲームを見る方法はこちら
ビスケットで遊んでみた大人の感想
総評としては、ビスケットで遊ぶのは楽しかった!
自分の思い描いたゲームを作るために、絵を描いたり、メガネで指示を出したりしながら、最終的にいい感じの動くものができるとワクワクします。
小学生の頃、図画工作の時間がすっごい楽しかったのを思い出した。
真面目に話すと、
- ビスケットは感覚的にゲームをつくれるのがいい
例えば、他のプログラミング教材のスクラッチやプログラミングゼミでは、数字を使って指示を出すところを、ビスケットではメガネの中の物体の位置や数の変化で指示できます。感覚的に遊べるので、前者とは違ったおもしろさがありました。
- メガネの遊び方を探求できるのがおもしろい
遊びは人から教わるより自分で発見した方がおもしろいのは、私だけではないはず。メガネの使い方は他の人のゲームを見たり、GoogleやYouTubeに載っていたりして、簡単に調べられるのが良かったです。
筆者のペアの小学生も他の人のゲームやYouTubeを見て、遊びのレベル上げしてました。
- コンピュータに何をさせるか考える力がつきそう
ChatGPTが登場したとき、ツイッターでは何が得意でどんな指示を出したらいいか、色んな人が検証していました。その後に、どんな業務の効率化に使えそうか、素晴らしいアイディアにはいいねが沢山ついてました。2023年、いいツールが増えてきています。自分のやりたいことに対して、コンピュータに何をさせるか考える力が、より一層求められている気がします。
まとめ|ゲームをつくりたい人はビスケットで遊んでみよ
この記事では、プログラミングゲーム「ビスケット(Viscuit)」の遊び方と注意点 を紹介しました。
2023/7に遊んでみたら、テーマ別の展示会(ギャラリー)も開かれるようになっていました!
今月のテーマは「花火」。
ユーチューブにいい教材があった気がする!
私も渾身の打ち上げ花火を投稿してみたいです。
▼ビスケットの開発者が書かれた入門書▼
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