2022年11月27日、マウナロア山が噴火。
え、マウナロアって噴火するの?
いつものキラウエア火山ではなかったので、そりゃもう驚きました。
カイルア・コナの街からも、溶岩の赤い光が見えていたので、えらいことが起きてるんじゃないかと思ったものです↓
ニュースを見ると、なんと38年ぶり。
カイルア・コナとヒロの街を結ぶサドルロード(200号線)に向かって、山肌に溶岩がゆっくりと流れていました。
しかし、心配はよそに、噴火から14日後には噴火活動が停止。あっという間でした(> <)
【’22/11/27噴火】マウナロア山の活動期間・溶岩範囲・影響
- 活動期間:2022/11/27 – 2022/12/10 (14日間)
- 溶岩範囲:マウナロア山 山頂〜ヒロ方面
- 影響:居住エリアへの被害報告はなし
アメリカ地質調査所では、アメリカにある活火山の噴火レポートを公開しています。
今回のマウナロア山・噴火の範囲を見てみます↓
山頂からヒロ方面に向かって、溶岩が流れたことが分かります。
道路マップも見てみます↓
溶岩がサドルロード(200号線)の目前まで来ていたことが確認できました。
【個人観光】マウナロア山の噴火の様子(2022/12/4)
噴火後、地元の人からこのように聞いていました↓
- マウナロア山頂から噴火した溶岩は、200号線に向かって流れている。今の速度だと、道路には恐らく到達しない
- 溶岩流を安全に観られる道路が解放された
- 激混みなので、早朝に行くといい
近所の人も観に行っているのと、安全に見られる観光場所が特設されたと聞いて、私も見に行きました。
活動停止7日前に撮影した写真です↓
[2022/12/4 3:30]
混雑を避けるために、早朝3時にカイルア・コナを出発。
200号線に近づくに連れ、溶岩の赤い光が見えてきた!
[2022/12/4 4:00]
200号線の中央、マウナケア州立公園の休憩所から撮影
車と比較しても、かなり規模が大きい!
[2022/12/4 5:00]
特設場所から撮影
マントルから流れ出た溶岩をこんなに近くで見られるのが、不思議
早朝だったが、渋滞の一歩手前くらいの車でにぎわっていた
[2022/12/4 6:00]
日の出後、トイレ休憩所まで戻ってきて撮影
もののけ姫のラストのような光景だった
[2022/12/4 7:00]
カイルア・コナへ帰路中、車内から撮影
日の出の黄色と、溶岩のピンク色のコントラストが印象的
マウナロアの規模・噴火頻度
38年ぶりに噴火したマウナロア山。
気になったことを調べました↓
マウナロアは山頂から地殻までの高さが世界最大
マウナロアは「世界最大の活火山」と言われています。
海抜(平均海水面)からの高さは4,170m[1]。
比較対象として、富士山は海抜3,776m。
だいたい同じくらいの高さです。マウナロアも登るには、苦労するほど高い山だと想像できます。
しかし、マウナロアが世界最大と呼ばれるのは、地殻からの高さに由来します。海抜からの高さが、めっちゃあるそうなんです↓
マウナロアの側面は、海抜から海底まで5,000m続いています。さらに、マウナロアの山の重みによって、地殻が8,000mも沈んでいるのです。したがって、マウナロアの全体的な高さは約17,170mにもなります[1]。
- 山頂から海抜まで: 4,170m
- 海抜から海底まで: 5,000m
- 海底から地殻まで: 8,000m
- マウナロアの高さ:約17,170m
つまり、山頂から地殻までの高さが世界最大ということなんですね。
ちなみに、マウナロアはハワイ島の半分の面積を占めるそうです[2]。縦にも横にも大きい山なんですね。
マウナロアの噴火頻度・影響
マウナロアは次にいつ噴火するのでしょうか?
マウナロアは歴史的に記録されている1843年の最初の噴火以来、34回噴火しています[2]。
180年/34回 ≒ 5年
平均すると、約5年に一度は噴火。
しかし、直近の噴火は38年ぶりでしたので、単純に5年毎に噴火するわけではないのは肝に銘じておかなければなりません。
マウナロアもよく噴火する火山として、覚えておきたいと思います。
参考文献
- USGS, “Volcano Watch — How high is Mauna Loa?”, Updated Aug-20-1998, Accessed Sep-16-2023.
- 2.USGS, “MAUNA LOA – Volcano Updates”, Accessed Sep-16-2023.
☆キラウエア火山の個人観光記!失敗談まとめ・・・↓
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