コナコーヒーの特徴は?等級/価格/種類など徹底調査【ハワイ島】

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コナコーヒーの特徴 ハワイ島

コナコーヒーの特徴は?

ジュリママ
ジュリママ

スッキリとした爽やかな酸味だよ!

アメリカのハワイ島でしか取れない希少価値の高いコーヒーなの

 

ハワイ島のジュリです。

ハワイ島コナ地区は、世界三大コーヒーのひとつである『コナコーヒー』の生産地。

生産量が少ないために、とっても高価なコーヒーなんです☆彡

 

この記事では、生産地にすむ私が、コナコーヒーの特徴や等級、価格種類についてまとめていきます♩

コナコーヒーの特徴は?やわらかな酸味とスッキリとした味わい

コナコーヒーの特徴は、やわらかな酸味とすっきりとした味わいです。

アメリカ・ハワイ州のハワイ島コナ地区で栽培されています。

 

ハワイ島は、ワイキキのあるオアフ島から国内線で1時間。

活火山で有名なキラウエア火山があります。

コナ地区は、

  • ミネラルが豊富な火山灰の土壌と、
  • 朝は晴れて午後は雨が降る気候

コーヒーの栽培に適しているそうです。

辺り一帯は、コナ・コーヒー・ベルトとも呼ばれているんですよ。

コナコーヒーの価格が高い3つの理由

コナコーヒーは、他のコーヒーと比べて値段が高いです。

なぜなら、コナコーヒーは生産量が限られて、アメリカの物価に合わせた人件費がかかっていて、そして輸出するコストがかかるから。

 

これは、農園ツアーで生産者の話を聞いたり、ハワイ島に暮らしたりする中で、そうなんだと気づきました。

  • 生産量が限られているから。
    ハワイ島は日本の岐阜県と同じくらいの大きさ。その小さな島のコナ地区でとれて、且つ品質の良い豆だけが、コナコーヒーのブランドを掲げて販売・輸出できる。
  • アメリカで作られているコーヒーだから。
    農園で働く人々は、米国の物価に合わせた、適正な価格の賃金が支払われている。しかも、コナコーヒーは斜面に農地があって、大型の機械が入れないため、コーヒーの実を1つずつ手摘みで収穫している。
  • 輸出にかかるコストが高い
    ハワイ島は太平洋の中心にある島なので、船で輸出するには相応の費用がかかる。

 

もちろんパッケージはそれなりの値段がしますが、地元のカフェでは、気軽に一杯飲める料金です。

スタバの方が高いかも。

生産地ならではの価格帯なので、ハワイ島に訪れる際には、ぜひ味わいたいものです♩

コナコーヒーのおすすめの飲み方は?

コナコーヒーは、ハンドドリップで淹れてから、ミルクやお砂糖をいれずに飲むのがおすすめ。

もちろん好みの問題なので、自分がおいしいと思う飲み方が一番です!!

コナコーヒーの価格はどれくらいか?

コナコーヒーの価格について、2023/3/9に調べてみました。

次の3つは、わたしが訪れたことのある農園です。

日系企業のUCC(上島珈琲)

  • 8oz $28.5 アイランド・セレクト プレミアム 100%コナコーヒー 

Buddha’s Cup

HEAVENLY HAWAIIAN

 

農家さんによって、だいぶ価格が違いますね。

値段の違いは、木の品種も1つありそうです。

というのも、コナコーヒーは元々アラビカ種ティピカの木が植わっていました。

しかし、ここ数年で、島外から病気や害虫が入ってきて、それらに強い品種の木に植え替えている農園も出てきているからです。

 

例えば、同じコナ地区に植わっていても木の品種がゲイシャだと、ぐんと値段が高くなっています。

HEAVENLY HAWAIIAN

 

アメリカの物価はますます高くなっています。

今後、人件費や肥料、農薬、パッケージなどの価格も上がるとなると、コーヒー自体の値段もますます高くなるでしょう。。

コナコーヒーの種類は?等級と焙煎度合いと木の種類の組み合わせ

コナコーヒーの種類は次の3つの組み合わせからなります。

  • 等級
  • 焙煎度合い
  • 木の種類

例えば、パッケージに「100% KONA EXTRA FANCY, MIDIUM, ARABICA」と書かれていたら、

  • 100% KONA EXTRA FANCY ←一番等級が上
  • MIDIUM ←中煎り
  • ARABICA ←木の種類はアラビカ種

というように読み取れます。

 

買い手としては、

  • どのレベルの品質の豆を買いたいか(5等級全てが品質は良いけれど)
  • 酸味と苦味のバランスはどれが好みか
  • どの品種の木を試したいか

こんな感じで考えていったら良いと思います。

【疑問】コナコーヒーを買って飲んでみて気になったこと

コナコーヒーを買って飲んでみて気になったことをまとめていきます。

  1. 等級がパッケージに書かれていないのはなぜ?
  2. 品質が高い豆なのに試飲したら、あれれ?
  3. 同じMIDIUM表記でも焙煎度合いが違う?
  4. 試飲したときの味が再現できない…

等級がパッケージに書かれていないのはなぜ?

コナコーヒーは、地元のスーパーや農園、そしてオンラインショップなどから買えます。

その際、パッケージに等級が書かれていないものがあることに気づきました。

 

ハワイ州 品質管理局によると、「Kona Coffee」と記載してハワイ州で販売したり輸出できるのは、ハワイ島のノースコナかサウスコナ地区でとれた、等級が PRIME 以上の品質の高い豆のみ

つまり、パッケージに「Kona Coffee」と記載があれば、粗悪品ではない、ということです。

 

なので、パッケージに等級が書かれていないときは、わたしは「PRIME以上の品質の良い豆」と解釈して買うことにしています。

 

以下は、ハワイ州 品質管理局のドキュメントの該当箇所↓

p143-7
“Geographic region” means the geographic areas designated as follows: Hamakua is the district of Hamakua on the island of Hawai’i, as designated by the state of Hawaii Tax Map; Hawaii is the State of Hawaii; Hawaii Island is the island of Hawai’i, as designated by the State of Hawaii Tax Map; Kauai is the island of Kaua’i; Kona is the North Kona and South Kona districts on the island of Hawai’i, as designated by the State of Hawaii Tax Map; Maui is the island of Maui; Molokai is the island of Moloka’i; and Oahu is the island of Oahu.

p143-10
“Kona coffee” means green coffee processed from cherry coffee which is grown in the geographic region of Kona and which at least meets the minimum requirements of Kona prime green coffee.

p143-12 
“Offgrade” is a descriptive term applicable to coffee which has a market value, and designates a quality lower than Hawaii No.3 grade for green coffee, or the grade terms defined in section 4-143-11 for natural coffee, or the grade terms defined in section 4-143-12 for mixed natural coffee.

p143-19 
(f) (中略)Use of the terms “Kona”, “Kauai”, “Maui”, “Molokai”, “Oahu”, or “Hawaii Island” in conjunction with the term “No.3” is prohibited.
(g) Offgrade is not a grade within the meaning of these standards but is a descriptive term applicable to green coffee which has a market value and designates a quality lower than Hawaii No.3 green coffee. Use of the terms “Hamakua”, “Hawaii”, “Kau”, “Kona”, “Maui”, “Molokai”, “Oahu”, or “Hawaii Island” in conjunction with the term offgrade is prohibited.

The Hawaii Department of Agriculture’s(ハワイ州品質管理局), HAWAII ADMINISTRATIVE RULES 

品質が高い豆なのに試飲したら、あれれ?

過去に、リピ買いしようとして、お店で試飲したら「あれ、前回と比べておいしく感じない??」ということがありました。

実は、コーヒーは淹れてから時間が経つと風味が変化したり、コーヒーを淹れる人の技術によってその豆のポテンシャルをどの程度引き出せているかが変わったりするので、試飲だけでは判断できない場合もあるのだそうです。

 

結論、

  • 「Kona Coffee」とパッケージに書かれているならば、コナ産で等級はPRIME以上だと保証されている。
  • ただ、試飲してイマイチと感じることがあれば、淹れてから時間が経っているかもしれない
  • だから、買いたいか検討しているなら、クチコミをよーく調べたい!!

同じMIDIUM表記でも焙煎度合いが違う?

同じ「MIDIUM」表記でも、店によって何度で何分豆をいるのか変わってくるそうです。

焙煎には、世界標準企画のような統一された指標がないんだとか。

ジュリママ
ジュリママ

農園ごとに、最もおいしいコーヒーになる焙煎度合いを、豆に合わせて調節しているんですね

 

ちなみに、コナコーヒーはMIDIUMで酸味を味わうのをおすすめされることが多いです。

一般的には、コーヒーはMIDIUMを飲んで、そこから酸味を足したいならLIGHT、苦味を足したいならDARKよりを選んでいくといい、と言われています。

お店で買えるならば、店員さんにおすすめを尋ねるのが良いでしょう。

試飲したときの味が再現できない…

「一袋30ドルもしたのに!」

以前、試飲して気に入った豆を購入して、自宅でハンドドリップしたら、おいしくない!!

 

コーヒー愛好家に相談したら、原因はエスプレッソ用に細かく挽いた豆を、ハンドドリップして飲んでいたことでした。

夫がエスプレッソ用に豆を挽いた後、わたしがハンドドリップ用に豆を挽き直さなかったことが原因。。。

適切な粒度に挽き直したら、ちゃんとおいしかった◎

 

コーヒーは淹れる人の技術でも結構味が変わってきます。

ハンドドリップの技術は、国内外問わず、コーヒー競技会があるくらいなんです(知らなかった!!)

 

実は以前、コーヒー競技会の入賞者の方から、コーヒーを淹れてもらって!!

香りが良くて、まるでフルーティーな紅茶のようで。。素人にもわかるくらいおいしさが際立っていて、すごかった。。

コーヒーに興味を持つようになったのは、そのおいしい一杯を体験したことも理由の1つだったりします。

【初心者向け】コーヒーに味の違いが出る理由

コーヒーの味の違い

わたしなりにコーヒーに味の違いが出る理由を4つに分類しました。

それぞれ解説していきます。

精製方法の違い

コーヒーの実から、豆を取り出す製法は大きく2つ。

  • 収穫後すぐに水力で実から豆を取り出すウォッシュド
  • コーヒー・チェリーを天日干しして、乾燥させてから、豆を取り出すナチュラル

 

この製法の違いをあなどるなかれ。

どちらの精製かによって、匂いと味がずいぶん違ってくるんです!!

 

一般的には次のように言われています。

  • ウォッシュドよりクリーンな味わい
  • ナチュラルは、発酵した果物のような風味が感じられる味わい

飲み比べてみると、確かにその通りだと感じます。

コーヒーにそこまで詳しくない私にも分かるくらいの違い!

 

ちなみに、ナチュラル精製はブラジルやエチオピアなど、雨の少ない産地で取り入れられています。

一方で、ハワイ島コナ地区は1日のうち数時間は雨が降ることが多いため、ウォッシュド精製の農家さんが多いです。

ときたま農園ツアーで、ナチュラル製法のコナコーヒー豆に出会うことも!ウォッシュドと匂いも風味も違うので、「同じ豆なのに!!」と驚きます。

焙煎度合いの違い

コーヒーの焙煎度合い

 

コーヒー豆は、豆の焼き加減の長さで、酸味と苦味を調節します。

これを、焙煎(ばいせん)といいます。

火入して焙煎すると、生豆が化学反応を起こして、あのコーヒー特有の香りが出てくるんです。

 

焙煎ツアーでは、じわじわとコーヒーの匂いがしてくる体験ができますよ♩

 

焙煎度合いは大きく3つ、

  • LIGHT 浅煎り
  • MIDIUM 中煎り
  • DARK 深煎り

LIGHTに近づくほど酸味が強く、逆にDARKに近づくほど苦味が強くなります。

コーヒーの淹れ方の違い

コーヒーの淹れ方でも、味に大きな違いがあります。

カフェなら、淹れ方は大きく3つ。

  • 全て機械でコーヒーを煎れるオートドリップ
  • 全自動ではないものの、やはり機械を使うセミオート
  • 人の手で煎れるハンドドリップ

 

自分でハンドドリップして淹れたいならば、UCCなどの企業ページを参考にすると良さそうです。

おいしい淹れ方が書かれていました☆彡

等級の違い

ニュースにもなっていましたが、昔、コナコーヒーの粗悪品が出回ったそうです。

 

でも、安心してください!!

現在は、そういう偽物は販売できないようになっています。

 

調べたら、市場に流通させるには、ハワイ州の品質管理局が豆の等級検査をして、品質が証明された豆のみ「コナコーヒー」として販売できると定められていました[1]。

 

等級を決める指標は、コーヒーのブランドによって異なります。

コナコーヒーの場合は、ハワイ州が4つの指標を定めていて

  • ①欠陥豆の含有量
  • ②豆の水分量
  • ③生豆の色
  • ④豆の大きさ

で評価しています[2]。

  

そして、KONA COFFEEのラベルを貼って販売できるのは、5つの等級だけ。

5つは全て品質が良い豆です。

そのうち、最も品質の良いのが EXTRA FANCY (エクストラファンシー)

次に、FANCY、NUMBER1、SELECT、PRIMEと続きます。

コナコーヒーのグレード
コナコーヒーの等級:品質の高い豆の等級はEXTRA FANCYからPRIMEまで。EXTRA FANCYからNUMBER1までは③生豆の色、④豆の大きさも指標に含まれる。
ジュリママ
ジュリママ

EXTRA FANCY は収穫量が非常に少ない豆。だから、自分用のお土産にぴったり。貴重すぎて、ばら撒き用には買えない!!

さいごに

今回はコナコーヒーの特徴と等級について紹介しました。

まとめると、

  • コナコーヒーの特徴は、さわやかな酸味とスッキリとした味わい
  • ウォッシュド製法で、ミディアム焙煎することによって、この特徴が際立つ
  • コナコーヒーの等級は5つ
  • 一番上の等級は、エクストラファンシー。希少価値が高い
  • 「Kona Coffee」のラベルがついていれば、ハワイ州で審査を通過した品質の良い豆!

参考サイト・文献
1. The Hawaii Department of Agriculture’s, HAWAII COMMODITIES REGULATIONS COFFEE BEANS (Green), https://hdoa.hawaii.gov/qad/commodities-branch/, Accessed May-29-2022.
2. The Hawaii Department of Agriculture’s, HAWAII ADMINISTRATIVE RULES, https://hdoa.hawaii.gov/wp-content/uploads/2012/12/Chapter-4-143.pdf, Updated May-17-2017, Accessed May-29-2022.
3. The Hawaii Department of Agriculture’s, SUMMARY OF CHAPTER 4‐143 (effective July 1, 2020) HAWAII ADMINISTRATIVE RULES ‐ STANDARDS FOR COFFEE, https://hdoa.hawaii.gov/qad/files/2020/07/2020-Coffee-HAR-143-Summary-Defects-Allowance-back-to-15-eff-July1.pdf, Accessed May-29-2022.
4. ROYAL KONA, Kona Coffee – Why So Expensive?, https://www.royalkonacoffee.com/kona-coffee-expensive/, Updated Aug-28-2015, Accessed May-29-2022.
5. 若松和紀, 「極める 愉しむ 珈琲事典」, 西東社, 2017年12月.

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