現在、アメリカのハワイ州で妊娠中のジュリです。
今回は出生前診断を受けるにあたり、わたしたち夫婦がどの情報を参考に、どんな内容を話したのかをまとめています。ただのいち夫婦の会話ですが、リアルな体験談として参考になれば幸いです。
出生前診断を受けた経緯
妊娠中期に入り、担当医師から出生前診断の案内がありました。米国では出産前に胎児の先天性欠損症などのリスクを測るスクリーニングテストを受けることが一般的なので、わたしも案内されたようです。
赤ちゃんの健康状態を確認できるテストなので、わたしは積極的に受けたいと考えていました。なので、医師の案内のまま、母体血清マーカー検査とウルトラサウンドを受けて、複合的にリスク評価してもらいました。
出生前診断の前に話し合ったこと
話し合った内容
出生前診断を受けるにあたり、夫と以下のようなことを話しました。
振り返ると、検査する・しないに関わらず、赤ちゃんや二人の将来のことを具体的に話しておいた方がいいのだと思います。
ただ、わたし達はこの検査を受けることになって初めて、具体的な話しができました。
- 出生前診断を受けたいか。
- 検査結果から「障がいをもつ子どもが生まれる確率が高い」と診断された場合、さらに詳細な確定診断を受けるか。
- 確定診断でも同様の結果の場合は、どうしたいか。
- 二人目の子どもを授かりたいか。
- 子どもの夜泣きが止まらなかったら、どうするか。
- 産後にママたち(実母・義母)にヘルプ要請するか。
- 子どもの性別と性自認が違っていたら、どんな風に育てたらよいか。
- 子どもがひとり立ちできるように、甘やかしたり厳しくしたりするとは、どういうことか。
どうやって話していったか
すぐに結論を出せるような話でないものの、検査も目前に迫っていて、検査結果を待つ間も話したいことが多かったので、検査前から検査結果が出る1ヶ月ほど、ご飯を食べるときや寝る前にポツポツ話していきました。
わが家は夫が『親がどうあれ、子どもは勝手に育つ』とどっしりした考えで、わたしは色々と調べるタイプです。なのでわたしが事前に、様々な個性を持つ子どもたちの報道特集やママツイートを拝見して、夫に「こんなときはどうしていったら良いのだろう」と質問する形で、お互いの考えを話していくようにしました。
色んな情報を調べる中で感じたこと
お子さんへの責任感から自分を責めているお母さんがいる
色んな個性を持つお子さんの報道特集では、子育てに葛藤して涙する親御さんを観ました。
お子さんに対して責任感がある気持ちは、わたしも身篭ってみて少しわかります。涙が出てしまうお母さんの気持ちを想うと、胸が苦しくなりました。こんなに立派にお子さんを育てているのに、どうしてご自身を責められているのだろうと悲しかったです。パートナーや家族や近所の人が、お母さんのことをもっともっともっと褒めて、支えられるような環境になったらいいと願っています。
わたしはつわりが終わってとても元気な妊婦だったので、オンラインで日本の小中学生の学びの支援ができるボランティアに登録しました。お子さんや他のサポートメンバーとの関わりを通じて、自分がいいなあと思うコミュニティの輪を広げていけたら嬉しいです。
家事・育児を頑張りすぎて爆発しているお母さんがいる
わたしは想像と現実のギャップが大きいほど、オロオロしたりイライラしてしまう性格です。なので、出産前に子育てのリアルな声を聞くことで現実を知っておきたくて、ママツイートを見始めました。
しかし、連日目にするのは、予想を超えた、頑張りすぎて苦しむママのSOS。わたしも苦しくなってしまうので見るのをやめました。
わたしも妊娠初期のつわりは辛かったので、SOSの気持ちが少しわかります。妊娠初期はつわりが酷くてずっと横になっていました。妊娠中は働いていなかったので、家のことはちゃんとやりたいと思ってました。でも思うようにできなくて、そんな自分にイライラしていました。
そうしたら夫から『身体が辛いなら、言ってくれていいんだよ』と言葉をかけられて。イライラする前に夫にお願いするように、自分を変えました。
今では気兼ねなく『気分が乗らないからご飯を作ってほしい』『手料理が食べたい』『洗濯物を回収してきてほしい』など頼んでいます。逆に気分も体調もいい日は『もっと美味しいご飯を作って喜んでもらいたい!』と張り切るようにもなりました。
自分は大した人間ではなくて一人でできることも限られるので、パートナーや家族、民間のサポート団体や近所の人など、頼れる先をたくさん見つけておくことこそ大切なのだと気づけてよかったです。
話し合う際に参考にした情報
医師からは「スクリーニングテストを受けてきてください」と言われたくらいだったので、この検査でどんなことがわかるのか具体的な内容については自分で調べました。
▶︎ 出生前診断を受けるか受けないか選択する際に参考にしたサイト
- What are Birth Defects?|CDC
- 【特集】出生前検査(1)求められる情報提供のあり方|NHK福祉情報サイト
- 【特集】出生前検査(2)検査を受けるか受けないかの選択を支える|NHK福祉情報サイト
- 出生前診断‐正しい情報を知ることの意義|GE Reports
- 新型出生前診断 欧米と日本の違い|DNA先端医療株式会社
▶︎ 自分が受けるスクリーニングテスト(母体血清マーカー検査とウルトラサウンド)の内容を調べるために参考にしたサイト
▶︎ 子育てのリアルな情報を知るために参考にしたサイト
- 性別違和のある子どもたち【報道特集】|TBS
- Twitterでバズっているママツイート
さいごに
今回は、出生前診断を受けるにあたって、どの情報を参考に、どのような内容を話したのかを紹介しました。いち夫婦の会話ですが、リアルな体験談として参考になれば幸いです。
夫と子どもが生まれた際のシミュレーションのようなことができたので、実際はどうなるかわかりませんが、話し終えた今、ちょっぴり安心した気持ちでいます。
ネットでは「出生前診断は命の選別につながる」と、それ自体をタブー視する考えもあるようです。わたしはこの検査自体は悪ではないし、検査してもしなくても良いとも思っています。重要なのは、生まれてくる赤ちゃんがどんな個性を持っていても、親として元気に育てられるように、想像し準備することだと思うからです。
どうか全ての親御さんが、そしてわたしたち夫婦が、子どもたちと一緒にあたたかい家庭を築けますように。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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