【体験談】アメリカで出生前診断を受診

(i)当サイトはアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

アメリカの出生前診断 ハワイ島出産

こんにちは、アメリカのハワイ在住のジュリです。

前回は妊娠中期の産婦人科の診察内容についてお話ししました。
今回は出生前診断の内容と体験談をお送りします。

出生前診断とは?

出生前診断とは、広義では超音波検査や心音確認を通して胎児がいるかどうか確認する検査のことです。また、狭義では胎児の遺伝子に異常がないか調べる検査を指します[1]。

ちなみに最近、日本でニュースになっている「新出生前診断」は狭義の意味での検査のことです。「新出生前診断」は、妊婦の血液から胎児の染色体異常のリスクを調べます。これまで日本では希望した35歳以上しかこの診断を受けられませんでしたが、今後は35歳未満も受けられるようになりました[2]。

アメリカでの出生前診断の内容

米国では、日本でいうところの「新出生前診断」のような検査は一般的に行われています。

また、出生前診断には段階があり、まずはスクリーニングテストで胎児に先天性欠損症などの異常がないかリスクを測定し、必要に応じてさらに精度の高い診断テストをします。

アメリカの出生前診断
CDCサイトを参考に筆者が画像化

米国ではスクリーニングテストをするのが一般的で、担当医師から必ず紹介があるようです。わたしの時も検査することが前提で、スクリーニングテストを案内されました。

妊娠初期のスクリーニングテスト

妊娠初期の代表的な検査は次の2つです。 

  • 母体の血液検査
    2つのタンパク質(hCGとPAPP-A)のレベルを測定。既定範囲から外れている場合、胎児に染色体異常の可能性がある
  • 超音波検査
    専門技師が胎児の首の後ろに余計な水分がないか確認。水分が増加している場合、染色体異常や心臓欠陥の可能性がある

妊娠中期のスクリーニングテスト

妊娠中期の代表的な検査は次の3つです。

  • 母体血清スクリーニング
    母体が特定の先天性欠損症の胎児を産むリスクが高いかどうかを測定。測定するタンパク質の数に応じて triple screening、quad screening と呼ばれる
  • ウルトラサウンド
    専門技師が胎児の画像を撮り、先天性欠損症やその他の問題がないか確認。通常18〜20週に行われる
  • 胎児の心臓エコー検査
    胎児の心臓の構造に問題がないか専門医が確認。超音波検査より詳細に心臓の画像が撮れる

【体験談】アメリカで出生前診断を受診

わたしは妊娠中期にドクターから案内されて、母体血清スクリーニングとウルトラサウンドを使って複合的に診てもらいました。

妊娠初期にも血液検査や超音波検査を行いましたが、血液検査では血液型、貧血、感染症や性感染症を調べるため、超音波検査では胎児の大きさを測定して出産予定日を算出するためのものでした。

なので、胎児に異常があるかどうかのリスクを測るテストは初めて。結果が分かるまでは、かなり緊張しました。

アメリカの出生前診断
わたしが体験した検査は緑色2つ

母体血清スクリーニング QUAD SCREEN TEST

わたしはQUAD SCREEN TESTという手法で検査しました。血液を採取してラボへ送り、結果を待ちました。

この手法では、4つの妊娠ホルモンのレベルを測定して、数値が正常の範囲内か確認します[3]。

異常な結果が出た場合でも、胎児に先天性欠損症があると確定するものではないため、次のステップの診断テストでさらに精密に調べるかどうか選べます。

後日、結果がわかり、胎児に異常がある確率は極めて低いことがわかりました。絶対に問題がないということではないのですが、ひとまず安心しました。

ウルトラサウンド Anomaly Ultrasound

妊娠初期にドクターが超音波検査をして、胎児の体長を測ったり問題がないか確認してくれましたが、妊娠中期のウルトラサウンドでは専門のセンターへ行き、専門技師に細かく調べてもらいました。

検査では、エコーで、頭、背骨、右腕、左腕、右足、左足、顔、唇と鼻の写真をとり、目視確認していきました。

途中で性別を知りたいか尋ねられて「Yes」と応えたら、胎児の股の間にエコーを当てて教えてくれました。男の子なら外性器の突起が、女の子なら外性器のシルエットで2本の線が目視確認できるそうです。

検査中に身体の部位の英単語がわからず聞き取れないところがありましたが、最後に「Everything okay?」と尋ねたら「Okay! 」と返してくれたので安心しました。

エコー写真は持ち帰ることができました。先生からは、Scanしてデータにしておくといいよとアドバイスも。顔の輪郭や鼻筋がわかって嬉しかったです。

胎児の心臓エコー検査 Fetal Echocardiogram

わたしはこちらの検査は案内されませんでした。

どのような検査なのかは、例えばこちらのサイトをご覧ください。胎児の心臓にエコーを当てて、心臓に欠損症がないか確認するようです。

まとめ

今回は出生前診断の内容についてお話ししました。

出生前診断を受ける前に、「そもそも検査したいか?」「もし異常が見つかったらどうしたいか?」などを夫婦で話しました。赤ちゃんの将来や育児について、初めて具体的に話すきっかけにもなりました。どのような内容を話したか気になる方は、こちらからご覧ください(準備中)。

次回は妊娠糖尿病検査について紹介します。


参考サイト

  1. Wikipedia, 出生前診断, https://ja.m.wikipedia.org/wiki/出生前診断, Updated March-18-2022, Accessed May-19-2022.
  2. 日本経済新聞,「出生前診断、全妊婦可能に 日本医学会が新指針」, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE18BAR0Y2A210C2000000/, Updated Feb-18-2022, Accessed May-19-2022.
  3. Icahn School of Medicine at Mount Sinai, Quadruple screen test, https://www.mountsinai.org/health-library/tests/quadruple-screen-test#:~:text=The quadruple screen test is,risk for certain birth defects., Updated Jan-1-2020, Accessed May-19-2022.
  4. CDC, What are Birth Defects? ”Diagnosis”, https://www.cdc.gov/ncbddd/birthdefects/diagnosis.html, Updated Oct-27-2020, Accessed May-19-2022.

コメント

タイトルとURLをコピーしました